基本理念

だれも取り残されないまちづくり

安心できる医療の確保

市内に2つの病院があり、共に同様の医療機能を持ちながら経営しています。人口減少が進む中、病院同士で機能分担をしない限り、相互に患者を取り合い、このままではその片方またはその両方が無くなるのではないかという危機感を私は持っています。 安来市に限らず街から病院がなくなれば、人口は一層減少し、その結果地域社会が崩壊します。

病院を維持していくためには地方で活躍したい有能な医師を集める必要がありますが、医師や医療スタッフが勤務したいと思える病院づくりが必要であり、そうした組織にするためには組織機構を含めた病院のあり方自体を検討していく必要があります。

近々、市は市立病院の今後の構想を示すとしていますが、私たちはその内容についてきちんと見極める必要があります。そして、どういった案が出たとしても、市立病院で提供されている医療の中身の全てが無くなるようなことがあってはならず、また、しっかり根付きつつある地域医療を後退させることがあってはならないと考えます。「安来市から地域医療をなくさない」「市内の全ての人が医療を受ける機会をなくさない」ことを目標に、市に意見を届けていくことが必要と考えます。

また、医療分野のみでなく、介護や福祉事業分野においても、人材不足が深刻化する中、現役世代の急減という局面に対し、患者、利用者の命、暮らしを支える人材の確保を推進する必要があると考えます。安心して生活を継続できる地域包括ケア体制を深化、推進するため、人材の確保、定着、育成に向けた総合的な取組みを行う必要があると考えます。

重点施策

  • 地域医療を支え、次世代に力を
  • 医療と命を守る。その声を市政に
  • 医療の現場と利用者の視点から、安来市を変える力を

市民の声の届くまちづくり

市民が、市政に対する自分たちの考えをまとめるためには、安来市議会の中で行政と議員の間でどういったことが話し合われているのかを知る必要があります。そのために「議会報告会」やケーブルテレビでの「議会中継」が行われています。

そうした仕組みにより、市政の情報が十分に知ることができるようになっていてこそ、住民が行政や社会の問題を自分事として捉え、自ら考え、判断し、行動していくことができる。安来市でも行われている「子ども議会」など、住民の意識を醸成する取り組みが全国で行われています。

安来市では、共に学び共に実践して、そして市政に積極的に参加していく社会の実現を目指す、そのように取り組んでまいります。

重点施策

  • 住民の市政への関心を高め、地域の声を届ける
  • 市と議会の情報提供機会を充実させる

情報通信網の利活用

安来市には市で整備した高速通信が可能な光ケーブルによる情報通信網があります。現在は行政告知放送やケーブルテレビサービス、市の行政システムの通信網に使用されていますが、今後一層の地域情報化の推進・産業振興への活用を市及び通信網の運用事業者へ提案しなければならいないと感じています。

地域に必要な医療を守り、未来を支える教育の推進に取り組みます。